リフォームが人気なのは、「住宅になにを求めるのか」「最低限の幸せはなにか」「なにがエコなのか」をよく考えているからである
団塊の世代の夢のひとつに、「定年退職をすれば、自宅を新築にする。」というものがある。 たいていの場合、団塊の世代は、２０代後半から３０代にかけて、家を１軒建て、住宅ローンを支払っている。 そのローンが終わる頃、建物は築３０年を迎える。 子どもが独立して、そうたくさんの部屋数は必要がない。 定年を迎えて、夫婦だけの暮らしにふさわしい間取りの家にしよう。 どうせなら、退職金も貯金もあるから、新築をして、あの世に行くまで、安心して住める家を建てよう。 そう思っている方が多いと思う。
しかし、景気が減退し、それに呼応するかのように、エコの時代と言われ始めた。 新築ではなく、既存の住居の使用できるものは使用し、改修すべきは改修するといったリフォームを行う人が増えている。 これは非常に理にかなっている。 有限である貯蓄を有効に活用できる。 住居の躯体など、使えるものは使うから、資源を有効に利用し、廃棄物の発生を抑制するため、環境にやさしい。 どうしても新築を！と願うのは、その人の夢であるから、他人がとかく言うことでもないが、「使えるものは使う」という姿勢は美しい。 ましてや、年金問題に見られるように、この先いくら年金が入って来て、どこまで生活が保証されるのか、不透明な時代である。 限りある、大切な財産は、有効に使いたいもの。 右肩上がりの時代を生きた団塊の世代も、３０代４０代の若い夫婦においても、リフォームに興味を示しているというのは、「住宅になにを求めるのか」「最低限の幸せはなにか」「なにがエコなのか」をよく考えているからであると言える。
ガーデンリフォーム「千年翠」
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